ミニマリストがFIREするためにITエンジニアを選んだ理由
約7年前、プログラムというものを初めて知った。きっかけは個人ブログを立ち上げ、サイトのデザインや設定に没頭している時である。当時はWordPressでブログを作ることが流行っていた。PCもろくに使えなかった私だが、「何か自分でものを作りたい」という願望があり、夢中で作成に没頭していた。
当時は今のようにAIが普及してなかったので、ネットで調べながらちょこちょこと作り上げていく感じ。そして大体形になってきた時だ。「このレイアウトを変えたい場合はどうすればいいんだろう?」そこで初めてHTML・CSSというものを知った。そしてさらに作り上げていくと、
・問い合わせフォームを自作したい
・サイトにアニメーションを加えたい
という少し高度なことがしたくなった。ここで本格的なプログラミング言語と出会う。幼少期からPCと触れ合って育ったわけでも、情報系の学校に行ったわけでもない私にとっては「ソースコードでシステムが動く」ことが衝撃だった。
それと同時期にミニマリズムにも出会った。本能的に自由な生き方を模索していたからかもしれない。投資や経済的自立(FIRE)についても学び出したのも重なってくる。
そして、1つの結論に至った。
「エンジニアに転職しよう」と。
ITエンジニアという職業
理由を話す前に、ITエンジニアという職業について軽く語っておく。
当時と今では状況がまるで違う。AIが出てきて世界が変わってきているからだ。まるで違うゲームをプレイし始めるかのように。
おそらく今ならほとんどの人が「エンジニアになるのは意味がない」と言うだろう。しかし私は逆だ。もし当時AIが普及していたとしても職業として選んでいると思う。
なぜなら、いくらVibe Codingができるようになり、個人でも簡単にソフトウェアを構築し販売できるようになったとはいえコードを読めて、書けて、創れるというスキルは簡単に廃れないからだ。
そしてAIで仕事がなくなると思いきや、企業側の要求が増えてその分さらに仕事が増えて人が必要になるということも起きうる。
最近現場で、AI駆動開発でセキュリティの脆弱性・不具合を生み出してしまうということが実際に起きた。結局は知識のある人間がまだ必要である。
AIによりITエンジニアのリストラが世界で拡大していることも見逃せないが、日本の場合、正社員であればかなり法に守られていてリストラが進行したとしてもスピードはかなり遅いだろう。
それに、今後会社に属するという仕組みが崩壊したとしても、個人でソースコードを読み書きできる人は重宝されるし自ら何かを生み出せる力を持つ。
ということで、話が長くなってしまったが選んだ理由について書くとしよう。
ミニマリストがITエンジニアを選んだ理由
端的にいうと、エンジニアはミニマルかつFIREする土台を作りやすい職業である。だから思い切って転職した。詳しく解説する。
1. 給料が高い
まず、当たり前だが入ってくるお金が多ければ投資に回す分は大きくなる。
節約で捻出するのも限界があるので、土台を作るための意味も込めて転職した。
エンジニアという職業の収入が一般より高くなる要因は多々あるが、
・コードというレバレッジ効果
・利益率が高い
・専門職という希少価値
ということが要因の1つだと感じている。
外資系だと一気に年収が跳ね上がるということもザラだ。
ここで希少価値ということに関して、AIによって失われたと思うかもしれない。しかし現実、AIでバイブコーディングするのと職業としてエンジニアで働くことはまるで違う。
チームでの開発が基本で、細かい仕様や作法、セキュリティなど暗黙的ルールがある。
なので、AI時代だろうが誰でもエンジニアになれるわけではない、かつ人がこれから爆発的に増えるわけでもないので給与は高い水準のままだと思っている。
2. 人間関係が密ではない
ぶっちゃけていうと、私は人間関係があまり得意ではない。その場ではうまく取り繕えるが人が多い環境にストレスを感じるタイプだ。物がごちゃごちゃある部屋がミニマリストにとって不愉快なのと一緒で、周りに人が多いと集中できない。
エンジニアは開発の仕事なので、PCに向かっている時間が圧倒的に多く、人と接している時間は少ない。だから職業として選んだ。
同業者を見ても自分のようなコミュ障気質な方が多く、飲み会などの活動も盛んではないからこそ自分がやりたいことに時間を使えるし、出費を抑えられるというメリットがある。
このように職場の人間関係をミニマルにすることはデメリットも当然ある。
それはAI時代に「人と人とのつながり」が大事になってくるということ。
とはいえ最低限の繋がりを大事にしていれば問題ないと思うし、飲食店時代のように無駄な飲み会が多い環境から解放されたことは経済的自立に向かうスピードが一気に加速した要因でもある。
3. 服装が自由
これは完全にミニマリスト観点になってしまうが、無駄な服を持ちたくないということだ。
スーツや制服がある職業はNG。あとは髪などの身なりに指定がないこと。制限をかけられることが嫌いなので、この辺りを考慮していくとエンジニアという職業はピッタリだった。
出社の際は私服でOKだし、最低限の清潔感があればいい。ごく稀に金融系のお堅い企業はスーツだと聞くが今のご時世ではレアケースだろう。
そしてリモートなら服は全く気にしなくていい。完全なるミニマルワードローブを構築できるのだ。
4. リモートワークがしやすい
「出社したくないからエンジニアに転職した」とも言える。職業上、PCのみで仕事を行えるので対面で会う必要がほぼない。だからリモートで仕事できる職場が多い。
朝の激混み満員電車からも解放されるので、ストレスフリーだ。
ミニマリスト観点でいうと、オフィスという物理的制約からの解放・通勤時間の削減が大きい。
気分転換がてらに散歩したり、コワーキングスペースやカフェで作業したりとオフィスで仕事するよりも自由度が上がる。
さらに意外なメリットとして独立後の訓練にもなる。出社という儀式がない以上、自分で規律を作らなければならない。これは会社に属さず働く際にも必須スキルである。
FIREを達成した後に鬱になってしまう人が多いのは、規則正しい生活を送れていないことも要因としてありそうだ。
私は転職後からリモートワークだが、朝4時〜5時には起き、夜21時には寝るという生活で規律を保っている。
また出社がなければ家賃が高い都心から離れることができ、結果家賃が下がり固定費も削れる。ランチは家で取れるし、どこかにいく必要もないため食費も自然と抑えられる。
FIREしたい人には超有利だ。
私自身、近々引っ越しを控えており、リモートワークだからこそ東京から少し距離を置く決断ができた。
5.ソロプレナーに適している
ソロプレナーとはソロ(個人)とアントレプレナー(起業家)を掛け合わせた造語で、従業員を雇わずに自分一人でビジネスの立ち上げから経営、運営を行う「一人起業家」のことである。
2000年代後半からシリコンバレーのテック界隈を中心に広がったということもありエンジニアと相性が良い。
1人で開発して、1人でローンチして、サービスを大きくできる。誰の許可もいらない。ミニマルでありつつ、FIREの加速、楽しむためのビジネスとして育成できるのも魅力だ。
飲食業だったら自分の店を持ちたい、アパレル業だったら自分のブランドを持ちたい、というように自分の個人ビジネスを作りたいとエンジニアになる前から思っていた。
実際、作成した複数のアプリケーションから収益が得られているし、最近立ち上げたWebサイトもビジネスとして育てていける。
6. 仕事道具が少ない
PC1つで仕事ができるところがミニマルだと感じる。「〇〇1つで」という響きにロマンを感じるのは私だけではないはず。
まあモニター・キーボード、マウスがあるとなお便利なんだが、最悪MacBook1つで何とかなる。引っ越し時も運ぶのが楽だ。
そして独立してソロプレナーとして活動する際も、設備投資はほぼ不要でPC1台で起業できる。
在庫や器具も必要なし。
持ち物をミニマルにすると、物理的・時間的に余裕ができる。だからデジタル上で創造し続けることができる。
終わりに
少ないもので生きる、かつFIREを目指すうえでITエンジニアという職業は最適だ。
医者や弁護士、コンサルタントのような高収入職種と違い、ジョブチェンジのハードルが低い。正しいルートさえ踏めば誰でもなれる職業だと思っているし、現場で話を聞いても他業種から転職した人が非常に多い。
ここまで読んでくれた方の中にはエンジニアに興味を持った人がいるかもしれない。
しかし現実問題として、「30代未経験からどうやってエンジニアになるのか」「本当に収入は上がるのか」という疑問が浮かぶはずだ。
そこで今回、私自身が非情報系・完全未経験の状態から転職に成功し、数年で収入を4倍にしたノウハウをまとめた。
ミニマリズムのように、人生を豊かにするツールとして活用してほしい。