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消費というバグ

消費というバグ

週末や休日は何をして過ごすだろうか?どこかにショッピングに行く、美味しいものを食べる。連休やGW、お盆休みなどは旅行に行く人も多いだろう。

では現実を考えてみる。月末の状況はどうか?残高を確認して「え、そんなにお金使ったっけ…」と焦る。休日に毎回お金を使いすぎていたということに今さら気づく。

怖いのは、これがなかなかやめられないということ。

この事実は、個人的な問題という枠組みを超えて構造的な問題だ。「お金を使うこと=楽しいこと=幸せ」という無意識の固定観念が勝手にインストールされている。

「消費=幸福」とプログラムされているわけだ。

この構造を分解してみたい。

なぜ「お金を使うこと」が通常なのか

1つ目はデフォルト効果である。人間は初期設定から変更しないというクセがある。

小さい頃から週末は「買う・食べる・出かける」という楽しみ方のデフォルトがセットされている人が多いのではないだろうか?

私の場合、家族で外食に行ったりオモチャ屋に出かけたりと「休日といえば」という設定がされていた。だから変更がしにくい。

そして現代の場合、手元にも罠がある。おそらく多くの人のスマホにはAmazonやUberEatsがインストールされているだろう。

休日になんとなくスマホを開く → アプリを開く→ 消費 という導線が設計されてしまっている。

2つ目は快楽順応だ。何回も話しているが、1番興奮するのは何かを買う前やどこかに行く前なのだ。この快感を無意識に求めるためお金が減ると分かっていても使ってしまう。

3つ目は同調圧力。SNSを開けば、休日にどこかオシャレなレストラン、旅行の写真などが目に入ってくる。こういうものを常に見ていると「いいな」とか「自分も同じようなことしないと」という何かに追いつこうと「無意識に同調している状態」を強いられる。もちろん、美化された生活だということは頭では分かっているだろう。しかし頻繁に見ていると脳がマヒしはじめて普通の感覚になってしまうのだ。

しかし、これらはすべて作られた幻想である。経済が回るように「あなたは今のままでは足りない。これを買えば幸せになれる」と信じさせる仕組みになっている。

だから、その勝手にインストールされたシステムを1度リセットしなければならない。

本来、人間はお金を使わなくとも楽しめるし幸福にもなれる。むしろ使うよりも本当の幸福感が得られる。

「消費=幸福」というプログラムをアンインストールして、自分が本当に満たされるものだけをインストールし直す。

そこで、ゼロマネー思考というリセット法を考えてみた。

ゼロマネーの思考

「お金をかけずに豊かに過ごす」ための思考フレームワーク。4つの柱がある。

・実行——あるもので何かやってみる。新しいものを買わなくても、手元にあるリソースで始められることは山ほどある。

・生産——何かを生み出す。消費者から生産者にポジションを変える。インプットではなくアウトプット。

・沈黙——自分のための時間を取る。何もしないことに価値がある。スマホを置いて、思考を整理する。

・大地——外にあるものを活用する。すでに目の前にある無料の資源を使い倒す。

無から生み出すことができるのが人間の特徴だ。お金は確かに便利な道具だが「楽しさ」を生産するために必須の原材料ではない。

ゼロマネーのメリット

無論、メリットしかない。

まずはお金が浮くこと。 浮いたお金は「消費」ではなく「自由」に変換される。貯蓄は選択肢の数だ。いざというとき「NO」と言える力になる。嫌な仕事を断れる、合わない環境から離れられる。お金を使わないことが、最強の自己投資になる。

そしてお金がなくても楽しめることが分かり、余裕が出る。 「楽しむにはお金がかかる」という前提が外れると、生きるコストが一気に下がって身軽になる。

あとは周りに流されなくなることが自己肯定感アップに繋がる。SNSで他人の消費を見ても「いいな」と思わなくなるのだ。自分の基準で「豊か」を定義できるようになると、比較ゲームから降りられる。

要するに精神的なミニマリズムである。

具体的なアクションプラン

ここからは、今日からすぐに始められる私オススメのゼロマネーの実践を紹介する。

1:住んでいる町の図書館に行く

最強の無料インフラだ。本、雑誌、Wi-Fi、静かな空間、全部タダである。色々な本を読み漁れば、旅をしたような充実感を得られる。また、図書館を使用すべき理由として実は間接的に利用料金を払っているからだ。そう住民税である。しっかりと納税しているからこそ使い倒そうという気になる。

こうやって自分で紹介しておきながら、図書館を始めて使用したのは実は最近になってからだ。なぜ今まで行かなかったのか!と自分を恥じている。くらい最高な場所だ。

2:プログラミングをする

デジタル生産といえばプログラミングだ。PCを持っている前提になってしまうが、完全無料で行える。しかも今は誰でも簡単にプログラミングが行える時代になった。AIの普及で知識がなくても行えるバイブコーディングも可能。

PCだけでシステムというものを作ることができる最強のハックだ。ゲームが好きな人はゲームを作ってみるのもいい。自分が考えたアイディアが形になる時こと、ドーパミンが出て興奮する。そしてさらにやってみたくなるという好循環ループだ。

そして付加価値的に、生活や仕事にもいい影響が出る。「もっとここが楽になればな」という不満がプログラムによって解消されるかもしれない。

PCを持っていて、無料で何かしたい、作りたいという方はプログラミングが1番オススメだ。

メンバーシップではソースコードやプロンプトの共有も行なっている。今後はバイブコーディングの方法だったりも発信していくので興味がある方はぜひ。

3:散歩する

大地を歩こう。歩く行為は最もシンプルで、最も過小評価されている娯楽である。スタンフォード大学の研究では、歩くことで創造的思考が最大60%向上するというデータがある。さらには健康という付加価値もついてくる。現代人は歩かなすぎだ。

自分の街を「観光客」の目で歩いてみてほしい。毎日通っている道でも、風景や店、季節の匂い、人の流れ。

歩くという行為は瞑想的要素も含んでいると私は思う。スマホなしで外に出れば、歩くことに集中する。

意識を向ければ新鮮なものが見えてくる。無理にお金をかけて非日常を「買う」必要はない。

私の場合、いつも電車で行っている箇所に歩いて行ってみるとかチャレンジングなことを楽しんでいる。

4:固定費計算・持ち物リストを作る

自分が毎月何にいくら払っているか、何を所有しているかを棚卸ししてみよう。やってみれば分かるが、1日くらいかかるので休日に最適だ。

サブスクの見直し、使っていないモノの洗い出し。不要な固定費やモノが分かったら解約・断捨離のフェーズに移行する。

この、整理することで頭も空間もスッキリする一連の行為にもドーパミンが出ている。

すべて無料で、いつでもできるのがいい。

さらに、固定費、持ち物のリストを1度作っておけば更新するだけになる。可視化することで不要な消費が減り、お金が増える。最高な趣味のひとつになるのだ。PCでもスマホでも好きなほうで行うのが良い。

私が開発した固定費アプリは収入との差分も自動で計算できるので、ぜひ使用してみてほしい。

5:体を鍛える

筋トレもゼロマネーハックの代表だ。自重トレーニングなら完全にゼロマネーである。

腕立て、スクワット、プランク、器具もジム代もいらない。しかも筋トレは、消費欲を抑える効果もある。

身体を鍛えると「外部から何かを買って自分を満たす」必要性が減る。体を作るという創造的行為なのだ。外部に依存することなく、内側から満たされるようになる。

私自身も6年前、自重トレーニングからスタートした。様々な知見も溜まってきたので「ミニマリストトレーニング」なるものを今後出したいと思っている。

まとめ

「楽しい=お金を使う」は、社会がインストールしたデフォルトである。気づかないうちに休日の「消費」が自動実行されている。

OSを一旦リセットして、自分の基準で「豊かさ」を再定義することがミニマリズムだ。

最も豊かな人は、好きなものを好きなだけ買っている人じゃない。
買えるけど、あえて買わない人だ。何も買わなくても、すでに満たされている。

ゼロマネー思考を少しずつ取り入れていけば、人生の解像度がガラリと変わるはずだ。